同時に複数のファクタリング会社と取引するのはあまりお勧めできない

ファクタリングを活用して資金調達を行う状態が数か月続くと、売却している売掛金の粗利によっては別の売掛金も売却しないと決済が追い付かない、というような事態に陥ってしまうケースがあります。
こういうケースの場合についても、如何に時間的なゆとりを持ってファクタリング会社と交渉を行えるかによって結果が随分変わってきてしまいます。
この記事は、「2つ目の売掛金を売却せざるを得なくなった」経営者の皆様にはぜひご覧いただきたい内容です。

ファクタリング会社と同時に付き合うのはできるだけ1社に

2つ目の売掛金を売却せざるを得なくなった場合に、新規のファクタリング会社を探すか、今付き合っているファクタリング会社に追加で買い取ってもらうか?
どちらが良いと思いますか?
今付き合っているファクタリング会社の内容や規模にもよるのですが、できるのであれば後者が良いですね。
2つの売掛金をまとめて買ってもらい、手数料の料率を下げてもらうことができれば一番良いです。

交渉の結果、両方の買取は厳しいということになりそうなら、このタイミングで他社への乗り換えを検討しましょう。
追加でもう1社付き合うのではなく、2つの売掛金をまとめて買ってくれて、今より手数料を下げてくれるファクタリング会社を探すのです。
何故なら、複数のファクタリング会社と同時に付き合うことで、結果として手数料支払いが高くなってしまうケースが多いからです。

複数のファクタリング会社と付き合うと、結果として手数料が高くなるのは何故?

ファクタリング会社が行う審査の手続きや契約に係る事務手続きの量は、買い取る売掛金の金額の大小に関わらずほぼ一定です。
従って、300万円の売掛金を買い取る場合も、30万円の売掛金を買取る場合も作業にほとんど変わりはないのです。
仮に手数料を10%とした場合、300万円の売掛金を買取った場合は30万円の収入を見込めますが、30万円の場合は同じ料率では3万円。
これでは「割が合わない」ということになってしまい、20%、30%というような高い手数料を提示せざるを得ない、ということが起こります。

2社間ファクタリングにおけるファクタリング会社との取引方法は大きく2つ、銀行振込か現金取引です。
銀行振込での取引を行っている場合は、ファクタリング会社の名前が通帳の履歴に残りますし、現金取引を行っている場合は、入出金の履歴に大きな金額の引き出しの取引履歴が残ります。
ファクタリング会社は入出金の履歴を細かく審査しますので、大きな金額の現金出金がある場合はその理由を詳細にヒアリングしてきます。
経営者であるあなたが他社との取引を否定したとしても、出金された現金の行き先についてのエビデンスを提示できなければ、「他社取引の疑いあり」とされてしまい、審査否決や手数料の高額提示に繋がってしまいます。

ファクタリング会社1社に絞ることを前提にすればまとめてくれるところは見つかる

他社とは取引していない、とうそをつくことは審査において心証を悪くするだけなのでやめた方が良いです。
逆に現状の取引状況をきちんと説明し、乗換を検討している旨を伝えて審査をしてもらう方が良い結果が出ます。
2つの売掛金を売却する時、乗り換えを検討される時は、とにかく時間にゆとりを持ってファクタリング会社と交渉を行ってください。
月末の資金繰りなのであれば、遅くとも10日には見積依頼を行って交渉に入るべきです。

悪徳業者の「まずは小額から」には絶対に乗ってはいけない

業者の中には、売掛金の金額に関わらず「初回なので充分な与信が出ない。まずは小額からお付き合いいただき、実績を積めば安い手数料でまとまった金額の買取ができる」というような取引を持ち掛けてくるところがありますが、これに乗るのはやめておいた方が良いです。
少なくとも私は、「実績を積んで安い手数料で取引してもらえるようになった」経営者にはお目にかかったことはありません。
ファクタリングは売掛債権の売買です。売却する売掛金にどれだけの価値があるかを査定し、適価で買い取るのがファクタリング会社の役割なのですから、あなたが必要としていない場合以外に「まずは小額のお取引から」などということは本来あり得ません。
このような提案は、悪徳業者が自社のリスクをできるだけ抑えて高額な料率で手数料をとろうとする常套手段と言えます。
こういう取引に乗ってしまうと、本サイトで紹介しているような信頼できるファクタリング会社と取引できなくなってしまいますのでご注意くださいね。

時間にゆとりを持って、一括して乗り換えられるファクタリング会社を探しましょう

実際のところ、ファクタリング専門会社の数はどんどん増えて競争が激化し、お客様を取り合っているのも事実。
時間のゆとりさえあれば、今より良い条件で一括して乗り換えられるファクタリング会社を探すことは十分に可能です。

ギリギリのタイミングで、前月のファクタリングを手数料を支払って決済すると資金繰りが間に合わないことを知り、2つ目の売掛金の売却先を探すというようなことになり、複数のファクタリング会社と同時に取引するようになってしまうと資金繰りの悪化に加速がついてしまいます。
前月末のファクタリングの際に翌月末の決済時点の資金繰りに見通しを立て、早めのタイミングで対策をとるようにしてください