はじめて2者間ファクタリングの手数料を聞くと、どうしても「高い!」と思われる方が多いと思います。今回は手数料の内訳をしっかりと見直すことで、高い理由を納得したうえで利用できるようにしましょう。また最小限に抑えるためにできることを確認し、安く安全なファクタリングを導入しましょう。

どこを下げる?ファクタリング手数料の抑え方と賢い導入方法

買い取り対象金額を大きくすることで、手数料が抑えられる場合があります。他にも手数料が下がる場合がありますので、それらの条件を確認しておきましょう。

  • 売り掛け先が大手である場合
  • 2回目以降の取引である場合
  • 売り掛け先が国や保健関連である場合

売り掛け先が大手である場合、というのはそれだけ与信が高いという事です、ファクタリング会社はとても大きなリスクを背負うため、どうしても利益も大きめに確保しておかなければならない部分もあります。その点、売り掛け先がしっかりとした会社であり、長いおつきあいをしているという場合であれば、リスクも抑えられる為、手数料を安くしてくれる事があります。

とはいえ上場企業だから、というだけではリスクが無いとは言えませんので、やはり長くおつきあいしており、来月も必ず入金がある、という部分が大切です。

2回目以降の取引である場合。これは一度取引をしているので、信用が出来たという捉え方も出来ますが、単純に初回と比べ手間がかからないという事もあります。

初回で小さな金額を実行してもらい、2回目以降も実行の意思がある、とファクタリング会社に伝える事で、取引や交渉がスムーズになるかもしれません。ファクタリング会社も利益からさらに人件費や他経費がかかってくるため、どうしても初回は高くなりがちなのです。

その部分は分かっています、では大きい金額は履歴を作って2回目でやっていただけませんか?という提案は、ファクタリング会社にも通りやすいのではないでしょうか。

売り掛け先が国や保健関連である場合。これは回収のリスクがグンと下がるため、手数料が最初から抑えられる場合も少なくありません。福祉関連専門のファクタリング会社もあるくらいで、かなり手数料が安く済む場合もあります。

また、手数料を抑えるために手間をかけるのならば、登記の際に、懇意にしていて割安で仕事を引き受けてくれる司法書士がいるのなら、そちらに頼むようにするという手もあります。上で見たように手数料の内訳の大部分は登記費用です。つまり司法書士報酬を抑えることで手数料を抑えることができるかもしれません。

さらに、ファクタリング導入前に、日頃から与信管理をきちんと行うようにします。2社間ファクタリングの場合、あなたの会社の与信状況も手数料に関わる可能性があります。また適切な売掛債権を提示できるように、売掛債権の管理もきちんと行っておくようにしましょう。